認知症・補聴器

認知症患者数の将来予測は年々増加傾向にあります。

一方、老後も配偶者と一緒に暮らしたいと思っている人は85%以上にのぼっています。

配偶者のいるシニア(692人)を対象とした、老後に配偶者とどのようなことをしたいかについてのアンケート結果は、
 1) 旅行 約64.5%
 2) 外食 約51.9%
 3) 会話 約31.8%
 4) 散歩 約29.8%
 5) ドライブ/ツーリング 26.3%

となっています。(ソニー生命保険株式会社「シニアの生活意識調査2024」より)

若かりし頃と同じように、日常をともに過ごしたいと思っているのです。

しかし、加齢に伴い多くの人が経験する難聴は、配偶者をだんだん聞き分けのない頑固人にしてしまいます。周りの会話から取り残されて、刺激のない生活は認知症を発症させて増悪させます。

そんな配偶者を心配して外来を受診する夫婦が増えてきました。多くの人は、友達から「補聴器はつけても煩わしいだけ」と聞いたとか、以前通販で購入した集音器の印象が悪かったらしく、補聴器の装着に抵抗を持っています。なかには家電量販店で20~30万もするような補聴器を購入して数回使っただけでタンスにしまっているいる方も多いようです。

あなたの聴力に合わせて、必用以上に高価な補聴器を購入する必要はありません。あなたの耳(聴力)に合わせた補聴器に調節していくことが最も大切なことです。始めは、補聴器を貸し出します。そして、これでいけると思った時には、購入することを検討してもらい本格的な調整にかかります。

調整には数週から数か月を要することもあります。条件さえ合えば、行政から身体障害者の手帳を交付を受けて、公的補助を受けることもできます。年度末の確定申告で医療費控除を受けることもできます。


当院の院長は補聴器相談医であり認知症サポート医です。

あなたたちご夫婦が、一緒に散歩して鳥のさえずりを楽しんで、たまには温泉旅行ができるように、できる限り認知症が進行しないようにサポートします。

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